
「動画編集を始めたいけど、どのくらいのスペックのパソコンが必要?」
私も最初は、CPUやGPUなんてほとんど気にせずパソコンを選んでいました。
というより、
「パソコンなんだから普通に動くでしょ」
くらいに考えていました。
ところが実際には、約5万円で購入したメモリ8GBのノートパソコンを使っているうちに限界が来ました。
ブログを書きながら外部モニターを1台つなぎ、ブラウザのタブを5個くらい開いてYouTubeを見る。
今ならごく普通の使い方に感じますが、当時のパソコンではこれだけでもメモリが苦しくなり、最終的にはYouTubeすらまともに動かない状態に。
その後、約12万円のセールPCに買い替え、さらにPCに興味を持って自作するようになりました。
現在使っているPCは、
- CPU:Core i5-13500
- メモリ:64GB
- GPU:RTX 5070 Ti 16GB
です。
気付けばPC関連に使った金額は合計50万円以上。
……最初から少し勉強しておけば、ここまで遠回りしなくてもよかった気がします。
そこで今回は、私と同じように「CPU?GPU?メモリ?何を見ればいいの?」という動画編集初心者向けに、動画編集用PCで重要なスペックと選び方を解説します。

結論:動画編集用PCは「CPU・メモリ・GPU・SSD」の4つを見る
動画編集用パソコンを選ぶとき、特に確認したいのは次の4つです。
| パーツ | 初心者向けの目安 | 主な役割 |
|---|---|---|
| CPU | Core i5 / Ryzen 5クラス以上を検討 | 編集処理・書き出しなど |
| メモリ | 16GB以上、余裕を見るなら32GB | 編集中の作業領域 |
| GPU | 編集内容・ソフトに合わせて選ぶ | エフェクト・再生・GPU支援など |
| ストレージ | SSD推奨 | ソフト・動画素材・キャッシュなど |
ただし、これは「この構成ならすべての動画編集が快適」という意味ではありません。
フルHDの簡単なカット編集と、4K動画に大量のエフェクトを入れる編集では必要な性能がまったく違います。
使用する編集ソフトによっても変わります。
たとえばFilmoraのWindows版公式要件では、最低8GBのRAM、HD・4K編集では16GBが推奨されています。
つまり重要なのは、
高いPCを買うことではなく、自分が何を編集するのかに合わせて選ぶこと。
これです。
動画編集でCPUが重要な理由
CPUはパソコンの計算処理を担当する重要なパーツです。
動画編集では、
- 動画の読み込み
- 編集処理
- エンコード
- 一部エフェクト処理
- 複数アプリを使った作業
など、さまざまな場面に関係します。
CPU性能が低いと、
「プレビューが重い」
「処理を待たされる」
「書き出しに時間がかかる」
といったストレスにつながる可能性があります。
Core i5でも動画編集できる?
「動画編集するならCore i7やCore i9じゃないとダメなの?」
と思うかもしれません。
そんなことはありません。
私が現在使用しているCPUもCore i5-13500です。
それでも私の用途では動画編集に使えています。
重要なのは「i5だからダメ」「i9だから絶対快適」と名前だけで判断しないことです。
CPUには世代やコア数などの違いがあり、同じ「Core i5」という名称でも性能は同じではありません。
また、使用する編集ソフトや動画の解像度、エフェクトの量によって負荷も変わります。
初心者がPCを選ぶ場合は、CPU名だけではなく世代や実際の性能まで確認するのがおすすめです。
動画編集のメモリは8GB・16GB・32GBのどれ?
ここは私が一番失敗したところです。
最初に買った約5万円のノートPCはメモリ8GBでした。
購入当初は、
「8GBもあれば十分じゃない?」
と思っていました。
しかしブログを始めて、
- ブラウザを開く
- タブを複数開く
- YouTubeを見る
- 外部モニターを使う
- ほかのアプリも起動する
という使い方をするようになると、かなり厳しくなりました。
動画編集だけを単独で起動するとは限りません。
実際には、
動画編集ソフト+ブラウザ+素材サイト+YouTube+ChatGPT
のように、いろいろ同時に開くことがあります。
そのため、これから動画編集用PCを購入するなら、私は8GBを積極的には選びません。
16GBは動画編集できる?
Filmoraの現行公式仕様でも、Windows版は最低8GB、HD・4K動画編集では16GBが推奨されています。
そのため軽~中程度の動画編集を始めるなら、16GBはひとつの基準になります。
ただし、編集しながら複数のソフトを使う場合や、長く使うことを考えるなら32GBも検討対象です。
32GB・64GBは必要?
私の現在のPCは64GBです。
ただし、
「動画編集するなら64GB必要です!」
とは言いません。
私の場合は動画編集だけでなく、ブログ、AIツール、ブラウザの大量タブなど複数用途でPCを使います。
動画編集だけを目的にするなら、使い方によっては64GBまで必要ない人も多いでしょう。
だからこそ、
8GB・16GB・32GB・64GBのどこが自分に合うのか
を考えることが重要です。
動画編集にGPU(グラフィックボード)は必要?
GPUは映像や画像処理を得意とするパーツです。
動画編集ソフトによっては、GPUを利用して再生やレンダリング、エンコードなどを高速化できます。
FilmoraにもGPUアクセラレーション機能があります。
ただし、
「動画編集するなら高級GPUが絶対必要」
というわけではありません。
動画の解像度、エフェクト、編集ソフトなどによって必要性が変わります。
私がRTX 5070 Tiを使っている理由
現在、私のPCにはRTX 5070 Ti 16GBを搭載しています。
ここだけ見ると、
「動画編集にRTX 5070 Tiが必要なの?」
と思われそうですが、私がこのGPUを選んだ最大の理由はゲームもするからです。
動画編集だけを目的にRTX 5070 Tiを購入したわけではありません。
これはPC選びでかなり重要だと思っています。
動画編集しかしない人と、
動画編集+ゲーム
をする人では、最適なPC構成が変わります。
高性能だからという理由だけで高価なGPUを選ぶのではなく、自分の用途に必要かどうかを考えたほうが無駄な出費を減らせます。
動画編集用PCではSSDも重要
CPU・メモリ・GPUに目が行きがちですが、ストレージも重要です。
動画ファイルは容量が大きくなりやすく、
- 編集ソフト
- 元動画
- BGM
- 画像
- キャッシュ
- 書き出した動画
などを保存していると、ストレージ容量をかなり使います。
現在は動画編集用PCならSSDを基本に考えてよいでしょう。
Filmoraの公式仕様でも、HD・4K動画編集にはSSDが推奨されています。
容量についても、動画を大量に保存する予定なら余裕を持たせたいところです。
「PC本体のSSD+外付けSSD」のように、後から保存場所を増やす方法もあります。
フルHDと4Kでは必要スペックが変わる
「動画編集」と一言でいっても、編集する動画によって負荷は違います。
特に大きいのが解像度です。
フルHD動画編集
YouTubeやSNS向けの比較的シンプルなフルHD編集なら、最上位パーツを揃える必要はありません。
初心者の場合は、
- CPU:ミドルクラス以上を検討
- メモリ:16GB以上
- SSD
- 使用ソフトに対応したGPU
あたりから考えると選びやすくなります。
4K動画編集
4Kになると扱うデータ量が増えるため、PCへの負荷も高くなります。
メモリやGPUだけでなく、
CPU・SSD・動画素材の形式・エフェクト
なども影響します。
そのため「4KだからこのGPUなら絶対大丈夫」という単純な判断はおすすめしません。
使用予定の編集ソフトの公式推奨スペックを確認して、それより余裕を持った構成を検討するのが安全です。
ノートPCとデスクトップはどっちがいい?
動画編集用PCには、
ノートPC
と
デスクトップPC
という選択肢があります。
ノートPCがおすすめな人
- 外でも動画編集したい
- PCを持ち運びたい
- 省スペースを重視したい
- 周辺機器を増やしたくない
こういう人にはノートPCが便利です。
私も最初はノートPCを使っていました。
デスクトップがおすすめな人
一方、
- 自宅で編集することが多い
- 性能を重視したい
- 将来的にパーツ交換も考えたい
- 大きなモニターを使いたい
- ゲームもしたい
という場合はデスクトップも有力です。
私自身は最終的に自作PCまで進みました。
5万円ノートPCから始めた人間がRTX 5070 Ti搭載PCまで来るとは、当時はまったく想像していませんでした。
動画編集用PCはいくらくらい必要?
ここまで読んで、
「じゃあ結局いくらのPCを買えばいいの?」
と思った方もいるでしょう。
私は別の記事で、
10万円・15万円・20万円
の価格帯ごとに動画編集用PCの構成を比較しています。
CPU・メモリ・GPU・SSDだけでなく、動画編集性能や将来性まで含めて整理しているので、購入予算を決めるときはこちらも参考にしてください。
PCスペックだけでなく「何を編集するか」を先に決めよう
初心者のころの私は、
「高いPC=良いPC」
くらいの感覚でした。
でもPCについて調べるようになって分かったのは、目的によって必要な性能が違うということです。
たとえば、
YouTube用のフルHD動画をカット編集する人
と、
4K動画に大量のエフェクトを入れる人
と、
動画編集もゲームもする人
では、同じPCをおすすめする必要はありません。
予算が20万円あるからといって、必ず20万円全部使う必要もありません。
逆に安さだけで選んで、すぐ買い替えることになれば結果的に高くつくこともあります。
私はまさにこちら側でした。
約5万円PC → 約12万円PC → 自作PC → 現在のPC
と進んできたので、PC関連に使った金額を合計すると50万円を超えていると思います。
遠回りもブログのネタにはなりましたが、お財布にはあまり優しくありません。

動画編集用PCを購入するときのチェックポイント
最後に、初心者向けに確認項目をまとめます。
- どの動画編集ソフトを使うか
- フルHDか4Kか
- CPUは十分か
- メモリは16GB以上あるか
- GPUが必要な編集内容か
- SSDを搭載しているか
- 動画素材を保存できる容量があるか
- ゲームなど動画編集以外にも使うか
- 数年使うことを考えて余裕があるか
- 予算を超えて性能を盛りすぎていないか
特に最後は重要です。
PCスペックを調べていると、
「もう少し上のCPUに……」
「GPUも一段上に……」
「メモリも増やして……」
となり、気付いたら予算が数万円増えています。
PC選びではよくある現象です。
まとめ|初心者は「必要十分なスペック」を選ぼう
動画編集用PCを選ぶときは、CPUだけ、GPUだけを見るのではなく、
CPU・メモリ・GPU・SSDをバランスよく見ること
が大切です。
特に初心者の場合、まずは、
メモリ16GB以上を基準にしながら、使用する動画編集ソフトと編集内容に合わせてCPU・GPUを選ぶ
と考えると分かりやすいでしょう。
ただし4K編集や重いエフェクト、複数アプリの同時使用などを考えているなら、32GBメモリやより高性能なCPU・GPUも検討対象になります。
逆に簡単な動画編集しかしないなら、私が使っているRTX 5070 TiのようなGPUまで必要とは限りません。
PCは性能を上げようと思えば、いくらでも上げられます。
重要なのは、
「一番高性能なPCを買う」ことではなく、「自分の使い方で困らないPCを買う」こと。
私のように何度も買い替えるのも楽しいですが、できれば最初からちょうどいい1台を選んでください。
次の記事では、動画編集で特に迷いやすい「メモリは8GB・16GB・32GB・64GBのどれがいいのか」を、私が8GBで実際に困った経験も含めて詳しく比較します。







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