
壊れたパソコンって、意外と安く売られています。
Yahoo!オークションなどを見ていると、
「電源入りません」
「OS起動しません」
「液晶割れ」
「動作未確認」
といった、いわゆる「ジャンクPC」があります。
普通に考えれば、
「壊れたパソコン」
です。
でも、ふと思いました。
パソコンって、中にいろいろな部品が入っていますよね。
メモリ。
SSD。
Wi-Fiカード。
液晶。
キーボード。
ACアダプター。
PCとしては壊れていても、
「中の部品まで全部壊れているとは限らないのでは?」
さらに考えてみると、
「安いジャンクPCを買って、使える部品をバラして売ったら、本体のまま売るより高くなるんじゃない?」
……これ、副業になるのでは?
そしてもう一つ気になったのが、
「全部バラ売りする必要、本当にある?」
ということ。
メモリやSSDなど、送料を抑えやすく価値のある部品だけ取り外して、残った本体を再びジャンクPCとして売る。
もしかすると、この方法が一番効率的なのではないでしょうか。
ということで今回は、実際に大量のジャンクPCを仕入れる前に、
「ジャンクPCを分解して部品ごとに売る副業は成立するのか?」
を調べてみることにしました。
※この記事は副業アイデアの調査記事です。筆者がジャンクPCを仕入れて販売した実績を紹介する記事ではありません。中古品を仕入れて反復・継続して販売する場合は、営業形態によって古物商許可などの確認が必要です。実際に始める場合は、警察・公安委員会などの最新の公式情報をご確認ください。
- ジャンクPCから何が取れる?
- 「高く売れる部品」より「小さくて売れる部品」が強い?
- 販売手数料も利益を大きく左右する
- 相場を調べるなら「出品価格」だけではダメ
- でも、そもそも分解する工具が必要では?
- テスターや拡大鏡まで最初から必要?
- ジャンクPC副業は「分解」より「動作確認」が難しい?
- 一番気になる「本体のまま売る vs バラ売り」
- 利益を計算するならここまで必要
- さらに「時給」まで考えないと副業として判断できない
- 最大の敵は「売れ残り」かもしれない
- ジャンクPCを扱うなら安全面にも注意
- SSD・HDDは前の所有者のデータにも注意
- 中古PCを仕入れて売るなら古物商についても確認
- 結局、ジャンクPC分解副業はアリなのか?
- ニッチ副業研究所の暫定判定
- 次は実際のジャンクPCで利益を計算してみる
ジャンクPCから何が取れる?
まず気になったのが、
「壊れたPCから何が売れるのか?」
ということ。
ノートPCを想定すると、機種によって違いますが、
- CPU(取り外せる機種の場合)
- メモリ
- M.2 SSD
- 2.5インチSSD・HDD
- Wi-Fiカード
- 液晶パネル
- キーボード
- タッチパッド
- マザーボード
- 冷却ファン
- ヒートシンク
- スピーカー
- Webカメラ
- バッテリー
- ACアダプター
- 筐体・ヒンジ
など、かなり多くの部品があります。
ただし注意したいのが、ノートPCの場合です。
機種によってはCPUやメモリなどがマザーボードへ直接実装されていて、簡単に取り外せない場合があります。
そのため、
「ジャンクPCならCPUやメモリを必ず取り出せる」
とは限りません。
そして、もう一つ重要なのが、
「分解できる部品=全部売れる」
でもないこと。
型番によって需要が違いますし、そもそも取り外した部品が壊れている可能性もあります。
500円で売れる部品でも、送料や手数料、梱包費まで引けば利益はほとんど残らないかもしれません。
逆に、
- メモリ
- M.2 SSD
- Wi-Fiカード
など、小さくて比較的発送しやすい部品は面白そうです。
「高く売れる部品」より「小さくて売れる部品」が強い?
ここで重要になりそうなのが送料です。
PCパーツをバラ売りするなら、
「いくらで売れるか」
だけではなく、
「いくらで送れるか」
も考える必要があります。
2026年8月時点では、メルカリのゆうパケットポストminiは全国一律160円。Yahoo!フリマも同じく160円です。
メモリやM.2 SSD、Wi-Fiカードなどの小型パーツなら、静電気・衝撃対策をしたうえで規定サイズに収まれば、こうしたポスト投函型の配送方法を使える可能性があります。
もちろん電子部品なので、単純に封筒へ放り込めばいいわけではありません。
静電気防止袋や緩衝材を使い、それでも規定サイズに収まるか確認する必要があります。
でも、
「500円でしか売れないから意味がない」
と思っていた部品でも、送料が160円程度で済むなら話は変わってきます。
逆に液晶パネルは数千円で売れたとしても、
大きい。
割れやすい。
梱包が大変。
送料も高くなりやすい。
となります。
つまりこの副業、
「一番高く売れる部品は何?」
ではなく、
「売却価格に対して、送料と手間が小さい部品は何?」
を探した方が重要なのかもしれません。
販売手数料も利益を大きく左右する
送料だけでなく、販売サービスの手数料も無視できません。
2026年8月時点では、
- メルカリ:販売価格の10%
- Yahoo!フリマ:通常5%
- Yahoo!オークション:個人利用では通常10%
が基本です。
同じ1,000円の部品でも、販売する場所によって手元に残る金額が変わります。
例えば、
販売価格
-販売手数料
-送料
-梱包費
が実際の手取りです。
さらに、元となるジャンクPCの仕入れ代もあります。
売値だけを全部足して、
「5,000円で買ったPCから8,000円分の部品が取れた!」
と喜んでも、実際の利益が3,000円あるとは限りません。
利用するサービスによって手数料や配送条件は変わるため、実際に仕入れる際には最新料金で再計算する必要があります。
相場を調べるなら「出品価格」だけではダメ
実際にこの副業をやるなら、ジャンクPCを買う前の相場調査がかなり重要そうです。
例えば、
「DDR4 8GB」
「○○○○ 液晶パネル」
「○○○○ キーボード」
など、できるだけ部品の正確な型番で検索します。
ここで注意したいのが、
「現在出品されている価格=その部品の価値」
とは限らないこと。
10,000円で出品されていても、半年間売れていなければ「10,000円で売れる部品」とは言えません。
見るべきなのは、
「いくらで出品されているか」
より、
「実際にいくらで売れたのか」
です。
さらに、
「どれくらいの頻度で売れているのか」
まで確認できれば理想です。

高値でも半年に1個しか売れない部品より、多少安くても定期的に売れる部品の方が副業としては扱いやすいかもしれません。
でも、そもそも分解する工具が必要では?
ここでもう一つ忘れていました。
PCをバラバラにするには、
工具が必要です。
家にある普通のプラスドライバー1本で全部できるとは限りません。
初心者が最初に用意するなら、
- 精密ドライバーセット
- 樹脂製オープナー
- ピンセット
- ネジを整理するケース・マット
- 静電気対策用品
- 作業用ライト
あたりが候補になりそうです。
さらに本格的に部品の状態まで確認するなら、
- 拡大鏡・ルーペ
- デジタルテスター
- SATA-USB変換アダプターなど
- ストレージを確認できるPC
- 清掃用品
なども候補になります。
ここで副業初心者にとって重要なのが、
「工具代も初期投資」
ということ。
仮に1台のPCをバラして2,000円利益が出ても、最初に工具へ5,000円使ったら、1台目では工具代すら回収できません。
ただし工具は次のPCでも使えます。
そのため、
「1台でいくら儲かるか」
だけではなく、
「何台扱えば工具代まで回収できるか」
まで考える必要があります。
【PR・広告①:精密ドライバーセット/PC分解工具セット/静電気対策用品】
テスターや拡大鏡まで最初から必要?
これは、最初から全部揃える必要はなさそうです。
単純にネジを外して部品を取り出すだけなら、
精密ドライバー。
オープナー。
ピンセット。
といった最低限の工具から始められる可能性があります。
一方、
「このACアダプターは正常なのか?」
「この端子は正常なのか?」
など、電気的な確認まで行うならテスターが必要になる場面も出てきます。
小さな型番や基板上の文字を確認するときには、拡大鏡も便利そうです。
つまり、
初心者向け最低限セット
と、
本格的にジャンクPCを扱うセット
は分けて考えた方がよさそうです。
最初から工具沼にハマって、ジャンクPCより工具代の方が高くなったら本末転倒です。
ジャンクPC副業は「分解」より「動作確認」が難しい?
調べていて、実はここが大きな壁なのではないかと思いました。
動作確認です。
例えば、
「DDR4 8GBメモリ 動作確認済み」
と、
「DDR4 8GBメモリ 取り外しました。動作未確認」
では、購入する側の安心感が違います。
SSDなら、
- PCから認識するのか
- 容量は正常に表示されるのか
- 状態はどうなのか
といった確認も必要になります。
つまり、
「取り外せる」=「動作品として売れる」
ではありません。
メモリを確認するなら、その規格に対応したPCが必要。
SSDを確認するなら、その規格に対応した接続環境が必要。
部品によっては、動作確認そのものが難しいものもあります。
もしかするとこの副業、
PCを分解する技術より、取り外した部品を検品できる環境を用意する方が大変なのでは?
という気もしてきました。
一番気になる「本体のまま売る vs バラ売り」
今回、一番検証したいのがここです。
例えばジャンクPCを1台仕入れたとします。
比較するのは3パターン。
パターンA:そのままジャンクPCとして売る
一番簡単です。
仕入れる
↓
状態を確認
↓
出品
↓
売る
分解する必要もなく、発送も基本的には1回。
その代わり、「ジャンクPC1台」としての価格しか付きません。
パターンB:全部バラして売る
メモリ。
SSD。
Wi-Fiカード。
液晶。
キーボード。
ACアダプター……。
売れる部品をできるだけ個別に販売します。
売上合計は高くなる可能性があります。
しかし、
- 出品回数が増える
- 写真撮影が増える
- 動作確認が増える
- 梱包が増える
- 発送回数が増える
- 売れ残る部品が出る
という問題があります。
パターンC:小さくて価値のある部品だけ売る
個人的に一番気になるのがこれです。
例えば、
- メモリ
- SSD
- Wi-Fiカード
など、
「小さい・送料を抑えやすい・ある程度需要がある」
部品を中心に個別販売。
そして液晶、キーボード、筐体などは、残り一式として再びジャンク販売する。
もしかすると、
「全部バラ売り」
より、
「利益効率の良さそうな部品だけ抜く」
方が、作業時間まで考えると効率がいいのかもしれません。
利益を計算するならここまで必要
実際に検証するときは、こんな表を作りたいと思います。
| 部品 | 売却額 | 販売手数料 | 送料 | 梱包費 | 推定手取り |
|---|---|---|---|---|---|
| メモリ | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| SSD | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| Wi-Fiカード | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| 液晶 | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| キーボード | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| ACアダプター | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| その他 | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
| 残った本体 | 調査 | 調査 | 調査 | 調査 | 計算 |
基本的には、
推定手取り
=売却額-販売手数料-送料-梱包費
そして、
推定利益
=部品の手取り合計+残った本体の売却手取り-ジャンクPC仕入額-消耗品費
と考えれば、実際に残る金額へ近づけられそうです。
工具代については初期投資として別に考え、
「何台扱えば工具代を回収できるのか?」
も計算したいところです。
さらに「時給」まで考えないと副業として判断できない
ここも重要です。
仮に5,000円の利益が出たとしても、
相場調査:1時間
分解:2時間
動作確認:1時間
撮影・出品:2時間
梱包・発送:2時間
合計8時間かかったら、
5,000円 ÷ 8時間 = 625円/時間
です。
これなら、
「利益は出るけど、副業として効率がいいかは微妙」
という結論になります。
逆に、送料を抑えやすい高価値部品だけ取り外して、残りをまとめて売却できれば作業時間を減らせるかもしれません。
利益額だけではなく、
「作業時間1時間あたり、いくら残るのか」
まで計算して初めて、副業としてアリなのか判断できそうです。
最大の敵は「売れ残り」かもしれない
そして私が実際にやるとなると、かなり気になる問題があります。
置き場所です。
ジャンクPCを買う。
分解する。
メモリが売れる。
SSDも売れる。
でも……
液晶が残る。
キーボードが残る。
筐体が残る。
マザーボードも残る。
さらに次のジャンクPCを買う。
また筐体が残る。
……。
気付いたら部屋がジャンクPC倉庫。
これは困る。
副業として考えるなら、
「仕入れ値」
だけではなく、
「売れるまで在庫を置いておくスペース」
もコストとして考えた方がよさそうです。
売れない大型部品を何か月も保管するくらいなら、価値のある小型部品だけ取り外し、残りを早めにまとめて売却・適切に処分する方が現実的かもしれません。
ジャンクPCを扱うなら安全面にも注意
面白そうな副業ではありますが、PCを分解する以上、安全面にも注意が必要です。
まず電源。
PCを分解するときはACアダプターなどの外部電源を外し、機種やメーカーの案内に従って安全を確保してから作業する必要があります。
特に注意したいのが、
リチウムイオンバッテリー。
膨張・変形・破損したバッテリーを無理に取り外したり、押し潰したり、穴を開けたりするのは避けるべきです。
そのほかにも、
- 静電気による電子部品の破損
- コネクタ・フラットケーブルの破損
- ネジの紛失
- 液晶パネルの破損
- 動作未確認品を動作品として出品しない
- 各販売サービスの出品ルールを確認する
といった点には注意が必要です。
SSD・HDDは前の所有者のデータにも注意
もう一つ、特に気になったのがSSDやHDDです。
ジャンクPCだからといって、ストレージの中身まで空になっているとは限りません。
前の所有者のデータが残っている可能性があります。
そのため中古ストレージを再販売する場合は、適切な方法でデータを消去できているか確認する必要があります。
「SSDが入っていた!売れる!」
だけでは済まない部分ですね。
中古PCを仕入れて売るなら古物商についても確認
そして副業として継続的にやるなら、もう一つ無視できないのが、
中古品販売に関するルールです。
警視庁は、古物商には法令上の義務があり、インターネットオークションやフリマアプリで古物を仕入れる場合でも取引相手の確認義務があると案内しています。
つまり、
「中古PCを仕入れて、利益目的で継続的に販売する」
という形で実際に事業を始めるなら、
「普通の不用品販売と同じでしょ」
と自己判断せず、古物営業法や古物商許可との関係を事前に確認する必要があります。
大量仕入れする前に確認しておきたいところです。
結局、ジャンクPC分解副業はアリなのか?
今回調べてみて、
「安いジャンクPCを買って、部品を全部売れば簡単に儲かる」
ほど単純ではなさそうです。
でも、
「ジャンクPC=壊れたPC1台」
ではなく、
「価値の違う複数の部品の集合体」
として考えるのは面白いと思いました。
特に気になるのは、
メモリ。
M.2 SSD。
Wi-Fiカード。
などの、
「小さくて送料を抑えやすい部品」
です。
ジャンクPC本体の仕入れ価格と、そこから取り出せそうな部品の実売相場を事前に調べれば、
「このPCは部品取り向き」
という判断ができる可能性があります。
ただし、
- 工具代
- 販売手数料
- 送料
- 梱包費
- 作業時間
- 動作確認
- 売れ残り
- 保管場所
- データ消去
- 中古品販売に関するルール
まで含めて考える必要があります。
ニッチ副業研究所の暫定判定
初期費用:★★★☆☆
専門知識:★★★★☆
作業量:★★★★☆
送料効率:★★★★☆(小型部品)
保管のしやすさ:★★☆☆☆
再現性:★★★☆☆
利益期待度:★★★☆☆
面白さ:★★★★★
判定
「理論上は面白い。ただし“全部バラせば儲かる”ではなく、仕入れ前の部品相場調査と動作確認環境が重要そう」
というのが現時点での結論です。
そして私が一番気になったのは、
「全部売る必要、本当にある?」
ということ。
送料を抑えやすい小型パーツだけ取り出して、残ったPCを再びジャンク品としてまとめて売った方が、利益と作業時間のバランスが良くなる可能性があります。
これは数字で確認してみたいです。
次は実際のジャンクPCで利益を計算してみる
次回は実際に販売されているジャンクPCをモデルケースとして、
「このPCを○円で買ったと仮定したら?」
という具体的なシミュレーションをしてみたいと思います。
メモリはいくら。
SSDはいくら。
Wi-Fiカードはいくら。
残った本体はいくら。
そこから、
送料はいくら。
手数料はいくら。
梱包費はいくら。
まで引いて計算します。
比較するのは、
① 本体のまま売る
② 売れそうな部品をできるだけバラ売りする
③ 小型・高価値部品だけ抜いて残りを売る
この3パターン。
果たして、
「結局どれが一番利益が残るのか?」
数字で比べてみます。
そして、もし本当に利益が出そうなら……
実際にジャンクPCを1台買って、検証してみるのも面白そうです。
実際に買うのは……
数字を見てから考えます。



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